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ああ、あの時の写真だ
中学生のときに、元町、トアウエストの one way on sundays ではじめて買ったポストカードはこの写真だった。写真を撮るようになってから、彼の写真集を手にとり、はじめて知った。
夏だけ東京生活時代に、ワタリウム美術館で on sundays をみつけた。そのようにつながるのか。記憶は中学生へタイムトリップだ。このポストカードを手にした時、私ははじめて自分で買いに行った アニエス・ベーの淡いピンクのボーダーカットソーと、カーディガンを着ていた。このお店は今もまだ神戸の大丸にあって、すこし甘酸っぱい気持ちになる。せいいっぱいの大人ぽい遊びだったのだとおもう。孤独な東京の街で、そんなことに気づきちょっとばかりシュールなきもちになる。
何年も立ち寄っていなかったトアウエストへ、コーヒースタンドへ行きたくて、カメラを持って踏み入れた。当時ここは朝から、そして毎晩のように通っていた場所。わたしの瞬発記憶力はひどいものだけれど、思い出の記憶力はすごいと自分でも感心してしまうことがある。
中学生の頃は、お店は数えるほどだった。しかしわたしにとって特別な場所だったような気がする。
大人になってからは、ここでお仕事をさせてもらったり、遊んだり、飲んだり（飲めないけれど）も夜な夜なした。馴染みの店は数少なく残っている。そして、動画を撮っていると、ついにone way が閉まっていた。こんなに長く続いていたのに。この界隈では初期にできたお店。この気持ちはどうしたものだか。
フラッグになっていないのだけれど
写真の世界、仕事も、恋も愛も、どれもこれも、限界も限度もあったものでもないものに惹かれる。
限界のないものへの挑戦はつづく
光しか見えない
