目を閉じて見える風景

 

目をつむって

目を閉じて

見える

光景

 

あなたは今、その先に何を見ていますか?

きっと、たしかに、うつくしいものが見える時間があるとおもいます。

 

 

そんなことを思いながら、帰り道を歩いていました。

私は、中学生のあの時、高校生のあの時、どんなことを感じていたのだろう。

そして、今、目の前は、お花畑ではなく、

とてもうつくしい光景が広がっています。

おとなの目の前の光景は、

いろんなことが折り重なってうつくしい。

 

 

 

 

 

 

せんじつ、アメリカへの飛行機の中で

「君の名は」を鑑賞。

 

いろんな最新洋画上映がある中、

あえて、以前放映の日本の映画を見るという、これまでの私だったら、しない選択。

(あ、ここ十年、家では邦画しか見てなかったかもwしかし、「君の名は」は機会がなかったのですね。)

 

こどもたちが、「君の名は」、見て欲しいです。とか、

「絶対見た方がいいです!」とか、いろいろ聞いてはいたのですが

母や、その同年代(団塊の世代の)方々からは、

「意味がわからない・・・・」と聞いていました。

「わたしたち、おかしいのかしら?」とも言っておりました。

 

うむ、どうしよう、、、、、と、わたしは日本で賑わっている上映期間に感じていました。

 

そして今回、機内の中では、ふるいつきあいではあるけれど

(あなたがお腹の中にいる時から知っているのよ。くらい古い付き合い。)ではあるけれど

もう何年も会っていなくて、相手は私のことをぜんぜん覚えていないという、ほぼ相手から見ると初対面の私の横には

中二男子が座って居ました。10時間も! (微妙なお年頃に私が緊張するわwww 中二ってナイフみたいに鋭いからね)慣れてるんですけれどね、中二男子。

 

そして、その子が言うんです。

 

わたし「どう? この映画。」(見る前の確認行動)

中二男子「ここらへん(映画7割)くらいで、泣きそうになるよ、

僕は泣いてないへんけどっ。←ここ重要)そのあと……。」

なんだ、、、、その説明、その…… の含みなに!? すごくわかりやすいよ。

わたし「OK 私、見るわ!!!ありがと。」

中二男子「うん!!!」と笑顔、しっかり見ろよっていう笑顔。

映画の途中で何回話しかけても、イヤホンを取って快く答えてくれる。。。なんて優しいんだ!!!私、やなやつだね。

この中二男子くんは、私が知っている中二くんより、ずっとずっと幼い。これからやってくるんだろうなあ。。。。うん。がんばれ。

 

そして、私はドキドキしながら、「君の名は」を見た。

本当に、そこらへんで、ぐっとくるのか?泣くの?本当なの?

分析好きなので、いろいろ分析して楽しみながら。

 

彼が言う通りの運びであった。

 

その通りに、ぐっときて、不思議な涙 が。。。

 

この映画はすごかった。不可思議だった。

何がすごいって、たったたったひとつのことを伝えるためのフラグだらけだった。っと言ってしまうとロマンチックでもなんともなくなってしまうが、分析しても心底楽しめるし心底感動してしまうたちなのだ。この映画のその微妙な描写と言葉と時間の運び。男子もそそるバランス。妹の完璧なつっこみ。おばあさんの長く生きて来た時間が紡ぐ言葉。

 

たったひとつのことを伝えたかった。

それも、普通の映画にある、テーマだとかそうゆうものでないところが、素晴らしかった。不思議だった。

 

 

どうしよう、この気持ち。

 

どうしてくれるのよ。

 

 

 

横に、中二男子が座ってくれて居て、よかった。

 

 

そして、私が何度泣いてもきっと彼は、やさしく見守ってくれるんだろうなあ。

「このひと、泣いてる」って思いながら。

この子にも不思議な優しさがあった。

ひとびとの傷を知っているような。

中二なのに。中二だから?

 

こどもたちの気持ちにいつも揺りうごかされます。

 

私は、彼の言葉がなかったら、感動していたのだろうか?

気がついていたのだろうか?

きっと、気がついていたんだろなあ。

私だもん。

 

だてに、ふんわり生きて来てないもん。

と、中二女子になったりします。

 

この映画は、そんな気持ちにさせてくれる映画だったのかもしれません。

 

 

 

 

この映画の意味がわからず、「私たち、おかしいのかしら?」と言っていた団塊の世代のご婦人たちに、、、、

ちょっと、おかしいかもねって言っておきます。

へんなこだわりは捨ててしまえっ

 

そして、そんな風に正直に言っちゃう彼女たちを愛らしいとおもいます。

 

 

旅は愛するべき時間です。

こどもたちは、いろんなことを教えてくれて

大人もまた幼き時代を思い出します。

わすれかけていること、思い出しては愛でるかんじ。

 

忘れかけていること、忘れないように。

日本の伝統なども、そうであるように。

 

KAHUA

 

「君の名は」は、あと一度だけ見たいかな。

目を閉じて見える風景” への4件のフィードバック

  1. 映画館で観たけど、不思議と泣かなかったんよねー。
    感動はしたけど。
    でも、こういう映画好きです

    あ、ちなみに邦画アニメなら、ちょっと古いけど「サマーウォーズ」もお勧めです
    http://s-wars.jp/

    1. SATOMAROさん
      泣くかどうかはまた別としても、
      なんか、じんわりっていう感覚というのかなあ
      そうゆう不思議感があったような感じがします。

      サマーウォーズも見ました。

      では、次は、打ち上げ花火ですね ^ ^

  2. 君の名は。
    帰省した時、甥っ子に勧められた映画でした。

    どんな話なの?
    男女が入れ替わって(うんうん)
    隕石が落ちるの(???)

    粗筋だけだと、全く話の展開が読めませんでしたが、
    実際に映画を観てみて、なるほど、と納得したのでした。

    多分、ここらへんなんだろうな、と思いながら、
    やっぱり、泣いちゃいましたよ。

    うちの甥っ子も、中一らしくないほどに幼かったりしますが、
    こうした素直さ、純粋さって、すごく大きなパワーを持ってますよね。

    そういうのを、大切にしたいし、大切にしてあげたいなぁ。
    そんなふうに、思いましたよ。

    1. KーHyodoさん

      はい。大切にしたいこと
      大切にしてあげたいというか、向き合いたいというか、そんな感覚、

      すごいですよねえ。いろいろと。
      感じることができて
      それを、写真を通して、こうやって共有できること、

      シアワセです。

      泣いちゃったね ^ ^

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